四季と花
- HOME
- 四季と花
四季と花
春・夏・秋・冬。
それぞれの季節に、それぞれの花が咲いて・・・。
日本に生まれたしあわせを感じるときでもありますね。
花を通して自然の時間を感じ、季節感を大事にしたアレンジメントを楽しむ。
また、関連するテーマを設けてしっかり学ぶ。
そんなレッスンを心がけています。
春~思い浮かぶ花は
例えばフリージア。例えばスィートピー。春と聞いて、皆さんはどんな花を思い浮かべますか? どんな花でも、優しい春風と、少しふんわりした空気を運んできてくれる気がして、何だか心が温かくなりますね。でも、アレンジメントの素材としては、意外と個性の強いフォルムや色彩の持ち主も多いのではないでしょうか?
例えば、このチューリップ。皆さんなら、どんなアレンジで、この春の息吹を活かしていかれるでしょうか? 季節ごとのフレッシュな花材を「テーマ」として、レッスンごとのポイントを作りながら、技術や感覚を磨いていく。そのことによって、レッスン自体の楽しみも深まる。そんなことを心がけています。
夏~自然の強さから学ぶ
暑い・暑い夏。でも、その暑さや日差しの強さが、例えばこんな花を育てたりもするのですね。自然の中に咲くヒマワリの、元気いっぱいのイメージ。もしアレンジするとしたら・・・。こちらも負けないくらいの元気と明るさで向き合っていかないといけませんね。
もちろん、花材としての花たちは栽培されたものではありますが、それでもやはり、自然からの恵。その姿を目でとらえ、たくましさを想像し、また、実際に触れることで、どことなく「パワーをもらった」感じがしてくるから不思議です。こんなところにも、フラワーアレンジメントを学ぶ喜びがあると思います。
秋~深まる彩り
可憐でありながら、どこか妖艶なイメージもある。そんなコスモス。中でもチョコレートコスモスは、日に日に深まりゆく秋の彩りそのものといったイメージ・・・でしょうか?
空気も気分も落ち着いた中で、また新たな気持ちで花たちに向き合うのに、秋ほど見合いの季節はないかもしれませんね。レッスンをしたり受けたりの中で、お互いに美意識も磨いてまいりましょう。
冬~待ちわびる心
今はもちろん、季節を問わずいろんな花材が出回っています。けれども、本来の自然の中では、冬に咲く花は限られています。だからこそ、草木が芽吹き、花が咲き始める春の訪れは、とても待ち遠しく、近づけば近づくほど心をワクワク躍らせるものでしたね。時代が変わっても、そんな心は、私たち「花好き」の中に息づいていると思います。
このスノードロップは、私たちの期待を背負う「春告げ花」のひとつ。清楚な姿が、冬から早春の季節感にピッタリですね。そして、晩秋から冬、年末から年明けには花ともゆかりの深い、いくつもの楽しい行事があります。これも冬ならではの喜びですね。